シミズマタニティクリニック

産婦人科豆知識 / Knowledge

FAQ

産婦人科豆知識 Knowledge

皆様の不安が少しでも解消できるよう、妊娠・出産に関する豆知識をお伝えいたします。こちらに記載のない事についても、わからないことや疑問点などございましたら、当院のスタッフまでお気軽にお声がけください。

産後のベビーマッサージ

最近では、ベビーマッサージの効用が広く認知され、産後のベビーマッサージ講習をおこなっている産婦人科病院が増えてきました。ベビーマッサージの基本は、お母さんやお父さんと赤ちゃんとの肌の触れ合いです。 大好きなお母さんやお父さんに、やさしく撫でさすられることで、赤ちゃんは「安心」を得ることができます。 そして、その心地よい刺激が、赤ちゃんの生命力を活発にし、心や体の発育にとてもよい影響を与えます。 また、赤ちゃんの体を五感でじっくりと観察するうちに、どんなふうに触ると赤ちゃんが喜ぶかが分かってきます。このことが、お母さんの気持ちのゆとりにつながり、育児に関する自信も自然にわいてくるはずです。 さらにお母さんの女性ホルモンを増加させる効果もあり、育児ストレスの軽減につながります。つまりベビーマッサージは、お母さんと赤ちゃんの心と体を癒す行為であるといえるでしょう。ベビーマッサージは、スキンシップのひとつの方法であると同時に、体調を整える手段でもあるのです。「体調が悪いときにマッサージしてもいいの?」と思うお母さんもいます。ですがむしろ、赤ちゃんの体調があまりよくないときにこそ、ベビーマッサージは真価を発揮するのですから、安心してマッサージをしてあげてくださいね。

産後の健康と美容

妊娠してから出産後にいたるまで、身体の中ではさまざまな変化があり、体型だけでなく、お肌や栄養素にまで影響してきます。これは、お母さんと赤ちゃんを守るためにホルモンの分泌が変わるからです。 妊娠や出産によってお肌がすべすべになったという人もいれば、急にしみやそばかすが増えたり、乾燥肌になってしまった、ブツブツができたなど、お肌にトラブルが出るという人も少なくありません。 妊娠中のお肌は、ホルモンバランスの変化や、便秘、肝臓への負担などが原因で乾燥しやすくなります。また、新陳代謝も活発になるので、汗をかきやすく、あせもやニキビ・吹き出物ができやすくなります。さらに、日光に過敏に反応しやすい傾向もあります。シミやソバカスも紫外線の影響で悪化することがあります。 赤ちゃんが生まれると、今後は昼間外に出る機会が増えます。紫外線対策には、いままで以上に気をつけてください。 真夏でなくても日傘や帽子を用意し、UVケア用品でお肌をカバーしましょう。 出産後すぐは、お母さんは出産の疲れや、入院生活でスキンケアがきちんとできない場合もあります。さらに、退院後も慣れない育児・睡眠不足などが重なってお肌にトラブルを抱えてしまうお母さんは多いものです。そんなお母さんのために、当院では退院の前日または当日に、院内サロンにてプロのエステティシャンによる「エステサービス」をプレゼントさせていただいております。心身ともにリフレッシュして、赤ちゃんとの新しい生活を始めてください。

出産方法

今は、出産も多様化して、自分らしい出産が選べる時代となっています。出産とは、新しい命を生み出す神聖な儀式です。そして、それはお母さんが一人で頑張るのではなく、生まれてくる赤ちゃんとお母さんとの初めての共同作業です。そんなすばらしい瞬間をどんな風に迎えたいのか、それを選択することは自分らしく生きることにもつながります。 さて、その出産には本当にさまざまな種類があります。一番一般的な出産方法としては、出産の進行と流れに従っての経膣分娩である「普通分娩」です。現在では、分娩施設や専門のスタッフの整った産婦人科病院で出産するのが普通となっています。母子ともに健康で特に医学的な処置を必要ない場合は、助産院や自宅でも普通分娩は可能です。 産婦人科病院の医師と相談して、あらかじめ決めた日に出産をする方法もあります。「計画分娩 」や「誘発分娩」とも呼ばれ、お母さんや赤ちゃんに出産後なんらかのリスクが予想される場合は、万全の体制で出産やその後の治療を行うことができるので安心です。 出産時の痛みを極力少なくして出産する「無痛分娩 」、出産についての正しい知識を得ることで不安をなくし、イメージトレーニングや呼吸法、適切な補助動作によってより自然に痛みを軽くする「緩和分娩」などもあります。 他にも、吸引・鉗子分娩・帝王切開・座位分娩・ラマーズ法・水中出産・ソフロロジー式分娩・気功式出産(リーブ法)・歌うお産 ・イメジェリー など、たくさんの出産方法の中から自分らしい出産方法を選ぶことが出来るのです。

立ち会い

欧米では、出産にパートナーが立ち会うのは当たり前のこととされていますが、まだまだ日本では男女ともにためらいがあるようです。立ち会いをするかしないかは2人が決めることですが、実際に経験した人に聞くと「ふたりで赤ちゃんを迎えられてよかった」という声の方が多いようです。 出産する産婦人科病院の理解や職場の理解も少し進んできて、立ち会い出産の定着度は増しています。万が一途中で心配なことが起きても、パートナーとふたりで医師の話を聞き、一緒に考えてもらえるのも安心ですね。 いてもらってよかったという人の理由はなんといっても「感動が分かち合えたから」のようです。 さらに「そこにいてくれるだけで安心だった」など、パートナーの頼もしさに改めて感動したという人も少なくありません。 立ち会いというと、「パートナーが分娩室で倒れてしまうのでは」という心配をする人も多いと思います。本当に分娩室でフラ~ッと倒れてしまう男性はいるでしょうか?実はごく稀なことですが、多くの助産師さんがそうした経験を1回くらいはもっているようです。本当は男性はデリケートなんだということを、女性は知っておいてあげましょう。 そもそも出産はリラックスできることが大事ですが、そこに参加するパートナーもリラックスできなければなりません。そのためにはまず、立ち会い出産が多い産婦人科病院を選択することが大事です。そういう産婦人科病院では、医師やスタッフが男性のデリケートな気持ちをよく知っていて、上手にリードしてくれます。他の男性もうろうろしていたりするので緊張がほぐれるでしょう。 当院では、原則として希望者のみなさんに立ち会いを受けられるように配慮しております。 お気軽にご相談ください。

無痛分娩

出産のときに痛みはつきものではありますが、一方で「無痛分娩」という方法を選択することもできます。 無痛分娩とは、麻酔を使って出産時の痛みを極力取り除いて出産する方法です。日本では未だに「出産の痛みを経験しないといけない」という考えが主流になっているため、無痛分娩はそれほど一般的ではありません。そのため、出産するお母さんの中にも「自然分娩が一番!」と考えている人も多いかもしれません。 ですが、あまりにも痛すぎる出産は、母体だけでなく産まれてくる赤ちゃんを危険にさらしていることを知っておいてください。お母さんがあまりに痛みで苦しんでいると、過呼吸の可能性もあります。そうなると産まれてくる赤ちゃんも酸素不足になってしまい、仮死状態になってしまうこともあるのです。 無痛分娩と聞くと、出産時の痛みだけでなく、産むという感覚もないようなイメージを持っている人がいます。ですが無痛分娩は、痛みはほとんどありませんが、感覚はしっかり残っているので、「産んでいる」ことが実感できます。無痛分娩は、麻酔科医と産婦人科医の両方が必要ですし、医師の技術も重要になってきます。そのため、まだまだ東京都内でも無痛分娩を行なえる病院が少ないのが現状です。当院では、ご希望があれば「無痛分娩」もお選びいただけます。

妊娠・出産の手続き

妊娠がわかったら、早速「お母さん」となる準備がはじまります。妊娠から出産までの過程で、いくつかの手続きが必要にもなります。手続きというとなんだか面倒くさそうですが、これまで受けていなかった行政サービスが受けられるようになるのですから、メリットと考えて早めにすませてしまいましょう。 まず、妊娠が確定したら産婦人科病院から「妊娠届出書」が渡されます。妊娠の週数・予定日のほか、診断した医師の氏名、病院、所在地が書いてあり、これにあなたの氏名・住所等を記入して、市区町村の役所や保健所へ行きましょう。産婦人科病院で用意されていない場合は、役所や保健所でもらえます。 役所や保健所に「妊娠届出書」を提出すれば、その場で交付されるのが「母子健康手帳」です。これをもらうと、お母さんになる実感がわいてくるのではないでしょうか。母子手帳は、妊娠中から子どもが6歳になるまで、お母さんと子どもの健康状態を記録する大切なものです。子ども1人に対して1冊交付されますので、双子の場合は2冊になります。これと同時に、妊娠中の健康診査受診票や母親・両親学級の案内ももらえます。 いよいよ、待ちに待った赤ちゃんが産まれると、必ずしなければならない手続きが3つあります。 市区町村の役所へ提出する「出生届け」は、生後2週間以内に手続きをします。 病院で記入してもらう出生証明証、母子手帳、印鑑が必要です。もちろんこのときまでに赤ちゃんの名前も決めておきましょう。 保健所へ「出生通知票」を提出します。こちらは、名前が決まっていなくてもよいので、早めに提出しましょう。保健師さんの訪問指導が受けられますし、赤ちゃんの健康診査・予防接種を受けるためにも大切です。 そして、「出産育児一時金」の手続きも忘れてはなりません。これは、健康保険の種類によって、手続き先がちがいます。社会保険であれば、父親または母親の勤め先へ、国民健康保険であれば市区町村の役所へ提出をします。

出産/入院準備品

病院と助産院、総合病院と個人産院など、どこで出産するかによっても、また事前に入院して出産するか、陣痛が始まってから入院するかによっても違ってきますが、分娩から産後のケアまで、入院生活は約1週間となります。必要なものを産婦人科病院の方で用意してくれることも多いので、病院が決まったら、それも事前に確認しておきましょう。それ以外のものを次のリストの中から選んでおき、旅行バッグやママバッグにまとめて準備しておきましょう。 「予定日までまだ日があるから大丈夫」なんて思っていても、いつ、どんなことがあるかわかりません。 遅くても、妊娠8ヶ月ころには準備しておけば安心です。 入院・出産に必要なもの ネグリジェ・パジャマガウン・カーディガン産褥ショーツ産褥後の悪露用ライナー腹帯・ウエストニッパー、授乳用ブラジャー腰巻き・T字帯洗浄綿ナプキン母乳パッドタオル洗面用具スキンケア用品スリッパ・ソックスコップ・箸など小銭 下記は退院の時に必要になるもののリストです。これらは入院中に家族に持ってきてもらってもよいでしょう。 退院時に必要なもの 退院時の洋服入院費用赤ちゃんの肌着オムツ赤ちゃんのドレスアフガン・おくるみ 当院では、お母様が入院に必要なお品をご用意しております。詳しくはこちら

出産ってなんだろう?

妊娠、出産というと、だれもが「病気ではなく自然なこと」と思っているのに、出産はやはり産婦人科病院などの医療施設で、というのが当たり前のように言われています。自然な行為であっても、一生のうちで、そう何度も経験することではない「出産」は、初めてのお母さんだけでなく、出産を経験したお母さんでさえ、「何が起こるかわからない」と不安を持つ人も少なくありません。そんな「出産」ってなんだろう? と、少し考えてみましょう。 いまから30年ほど前までは、日本でも約半数の人が自宅で出産をしていました。それが今では、自宅で産まれる赤ちゃんは全体の0.1%にも満たない数となっています。 出産にもっとも大切な点は、「安全性」であることは言うまでもないことですね。以前のような自宅出産では助からなかったケースも、出産が産婦人科病院などの医療施設で行われるようになってからは、無事に生まれるようになりました。ただ場合によっては、医療がいき過ぎた管理になることがあったり、医療に頼ることで、産む側であるお母さんや家族が、出産を「医療任せ」にしてしまって、自分が主体となって産むという意識を忘れてしまっていることもあります。産むのは自分、そして育てるのも自分たちであるということをもう一度、認識する必要があります。出産の主役は「産婦人科病院」や「医師たち」ではなく、「お母さんと赤ちゃん」なのです。

産婦人科病院探しはお早めに

妊娠の疑いがあると、たいていの女性が薬局で妊娠判定試薬を買い求め、自分でテストしています。その結果が陽性だった時点で産婦人科病院を受診することになるのですが、たぶん、妊娠してからいきなり「出産場所としての産婦人科病院」を決めるのは大変でしょう。ですから、あわててあちこちを調べたりしなくても、行きやすいところで初期の検査をしていただき、そうしながら「出産場所としての産婦人科病院」を検討していくのでもよいでしょう。 「出産場所としての産婦人科病院」を決定するのは、妊娠5ヶ月くらいまでにするのが適当だと言われています。ところが最近では、産婦人科病院の医師不足や産婦人科病院の閉鎖などの問題があり、以前と事情が少し変わってきました。人気のある産婦人科病院、しかもベッド数の少ない小さな施設では、すぐ満杯になってしまいます。 そんなわけで、自分の納得できる産婦人科病で出産をしたいのであれば、妊娠してから考えるのでは遅いのでは?と考える女性が増えてきました。そうなると、出遅れてしまったら産めないの?と心配になるかもしれませんね。 特別に産婦人科病院が少ない地域だったりすればそういったこともあるかもしれませんが、大きな病院や余裕のある地域ではそんなことはありません。ただ、早めに出産する産婦人科病院が決まっていると、「安心感」のほかにもいろいろとメリットがあるのは事実です。

産婦人科病院を選ぶコツ

女性にとって出産は、一生に何度も経験できない大きなお仕事です。できるだけ自分らしく、満足のいく出産をするためには、情報をしっかり集め、自分なりの「いい産婦人科病院」を選ぶことが大切です。そのためには、産婦人科病院を選ぶ時のポイントを知る必要があります。 まず一番に大事なポイントは「安全」であるということです。ですが、これは決して産婦人科病院の施設の大きさや、知名度があるかどうかではありません。 たとえば24時間体制であるかどうか?これは大変重要なポイントとなります。 出産の危険は、妊娠中のどの時期にも起こる可能性があり、最後まで気が抜けません。「万が一」の事態が迫ったことを的確に早く把握し、迅速に対処出来るのが「安全性」に優れた産婦人科病院です。 そして、その「安全な産婦人科病院」としての機能が、診療時間内だけやベテランの産婦人科医がいる間だけではなく、24時間、365日保たれていることが重要です。夜間や休診日には、産婦人科医がいなかったり、いたとしても経験の浅い医師が一人だけだったり、というのでは「安全な産婦人科病院」とはいえません。 また、お母さんだけでなく生まれてきた赤ちゃんに対する「安全」も大きなポイントです。多少の問題は、産婦人科で十分に対応できますが、その範囲を超えてしまった場合には、小児科や、産まれたばかりの赤ちゃんを専門にしている新生児科が必要となってきます。特にNICU(新生児集中治療室)があれば、そこは、大学病院も赤ちゃんを送ってくるかもしれないほどの「最高レベルの産婦人科病院」と考えてよいでしょう。当院には、NICUを2床備えておりますので、未熟児も安心して管理することが出来ます。

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