シミズマタニティクリニック

産婦人科豆知識 / Knowledge

FAQ

産婦人科豆知識 Knowledge

皆様の不安が少しでも解消できるよう、妊娠・出産に関する豆知識をお伝えいたします。こちらに記載のない事についても、わからないことや疑問点などございましたら、当院のスタッフまでお気軽にお声がけください。

妊娠について

超音波検査

健診の時に、超音波検査(エコー)を行う産婦人科病院が大多数です。超音波は、ものに当たると反射(エコー)する性質をもっています。また、固さによって反射する度合いが変化します。その結果として体内の骨や筋肉、羊水、尿などで映像として映る濃度が異なります。超音波検査ではこの性質を利用し、妊婦のおなかの中の赤ちゃんの発育状態などを確かめることができるのです。 この検査によって、妊娠初期には妊娠の有無、妊娠週数の確認、複胎(双子以上かどうか)の可能性、胎児の心拍の確認などができます。妊娠中期には、胎児の発育状況、胎盤の位置、胎児の異常や奇形の有無などがわかります。妊娠後期になると胎児の発育状況、胎盤の位置、胎児の異常や奇形の有無、胎児の姿勢の確認、推定体重などがわかります。 超音波検査を受けると、多くの産婦人科病院では検査画像をプリントしたエコー写真がもらえます。エコー写真にはモノクロ画像を始め、カラー画像、3D画像とさまざまな種類があります。おなかの赤ちゃんの成長を実感できるのでうれしいものです。特に3D画像は、お腹の中の赤ちゃんの立体的な写真を見ることが出来るので、大変喜ばれています。 さらに最近では、4D超音波を導入している産婦人科病院もあります。4D超音波とは、3D超音波の立体画像に、時間が加わるというもの。簡単に言えば、お腹の赤ちゃんの立体画像がリアルタイムで動画として見られるというものです。全国的にみても、4D超音波を導入している産婦人科病院は多くはありません。当院では、東京都の産婦人科の中でもいち早く4D超音波を導入し、リアルタイムで赤ちゃんの動き(まばたきや笑い顔)を動画でご覧頂いております。

妊娠中毒症

妊娠中毒症とは、妊娠中期から後期にかけておこる病気で、主な症状として「高血圧」や「むくみ」がおこります。現在では、妊娠中毒症は『妊娠高血圧症候群(HDP)』と名前が変わり、「妊娠20週以降から出産後12週まで高血圧、または高血圧にたんぱく尿をともなう場合」と定義づけられています。妊娠中毒症はお母さんだけでなく、赤ちゃんの発育にも影響がある怖い病気です。 妊娠中毒症の原因はまだはっきりしていませんが、妊婦さんの10人に1人がかかるともいわれ、とても身近な病気なのです。妊娠中毒症の主な症状は、3つあります。「むくみ」「高血圧」「たんぱく尿」です。 「むくみ」とは細胞の中の水分が多くなってしまった状態のことで、足や顔がはれぼったくむくんでしまいます。妊娠中は血液の流れが悪くなるので、ある程度のむくみの症状は出てきますが、体重が1週間に0.5kg以上増えた場合や、朝からずっとむくんでいる場合は妊娠中毒症の疑いがあります。 健康な妊婦さんの血圧は、最高が100~130mmHg、最低が60~80mmHgです。 それが最高140mmHg以上、最低90mmHg以上になると「高血圧」とされます。多くの場合、自覚症状はありませんが、ひどい時は頭痛、耳鳴り、めまい、ほてりなどの自覚症状がでてきます。 腎臓の機能が低下すると、血液の中へ身体に必要なたんぱく質が流れ出てしまいます。 いわゆる「たんぱく尿」です。「たんぱく尿」は、産婦人科の定期健診で行なわれる尿検査でわかるのですが、検査で++になったり、+が2回以上出ると妊娠中毒症に結びつく可能性があります。 産婦人科病院の定期健診では、これらの検査を毎回行っています。 日頃から妊娠中毒症の予防を心がけるとともに、少しでもおかしいと感じたら、産婦人科の医師に相談をして、診察をしてもらいましょう。

もしかして妊娠?

まずは、本当に妊娠しているかどうかはっきりさせたいですね。生理が予定日より遅れているなど妊娠の疑いがあるのなら、産婦人科病院で検査をすればわかります。でも、妊娠しているかどうかわからないのに、いきなり産婦人科病院にいくのは抵抗があるという人も少なくないでしょう。 薬局で買える 妊娠判定薬で、うまくいけば、妊娠の判定は排卵後14日から次の生理が来るはずの頃には判定することができます。この検査は、尿中のヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)というホルモンが出ているかどうかを調べ妊娠の有無を判定するものです。ただ、この時期は妊娠を判定するには確実ではありませんし、排卵はおくれることがあります。 確実に妊娠を判定するには、生理予定日の1週間後からがよいでしょう。 生理周期が不安定な人はもちろんですが、正確な人でもその月に限って生理が遅れるということもあり得ます。ですので、生理予定日から1週間以上経ってから検査するのが一般的です。検査してみた結果が陰性だった場合、1週間くらいしてもまだ生理が来なかったら、もう1度判定してみます。 判定の結果が陽性と出たときは、妊娠している可能性がかなり高いので、きちんとした検査・判定をしてもらうためにも産婦人科病院へ行って診察をうけましょう。

妊娠初期の症状

妊娠してすぐは、お母さん自身はまだ妊娠に気づいていないことが多いのですが、身体の中ではホルモンバランスが大きく変化しています。その変化によって、いつもと違うさまざまな症状がお母さんの身体に出てきます。それが、「 妊娠初期症状」と呼ばれるものです。 妊娠0週~15週までの時期を、いわゆる「 妊娠初期」といいます。実際は妊娠0週とは最終月経の1日目から計算するので、この段階では妊娠しているわけでありません。 実際に妊娠状態に入るのは妊娠3週からとなります。 お母さん自身が、妊娠初期の症状としての自覚が出てくるのは、妊娠4週(2ヶ月目)以降ということになります。この時期の症状は、「妊娠超初期症状」または「妊娠兆候」とも呼ばれていますが、「妊娠初期症状」は、妊娠超初期症状(妊娠兆候)よりも長い期間の妊娠の症状を指しています。 妊娠4週~7週になると、妊娠検査薬で陽性の反応がでます。産婦人科病院へ行って、きちんと診察をしてもらいましょう。産婦人科病院で診察してもらうと、超音波検査などで赤ちゃんの大きさは2.5cmくらいになっているのがわかります。 妊娠8週~11週になると、つわりなどの妊娠初期症状もはっきり出はじめるので、本人も自覚ができるでしょう。妊娠12週~15週になると、つわりの症状もだんだん治まり、食欲も出てきます。赤ちゃんの大きさは約16cm、体重は100~120gにまで成長していますので、おなかも少しずつふくらんできて、これまで着ていた服が入らなくなることもあります。この時期は、何も問題がなければ産婦人科病院での健診は、4週に1度くらいでしょう。

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